明け方の自動販売機

旅行のこととか、ゲームのこととか、日常の雑多なこととか

砂利の下り坂をくだって

中学生のころ住んでいたところはそこまで田舎というわけでもなかったけれど

通学途中とか行動範囲の中に舗装されていないところがあって

よく自転車で通ったもんだ

そりゃちょっと回り道して舗装道路を通ったほうがパンクしなくて済むけれど

(1年に数回は自転車に持って行っていたけれど)

近道で行きたいと思うしなにより楽しかった思い出がある

 

今住んでいるところは大体舗装されていて

もう砂利でパンクするようなことはないけれど

ふと坂道を自転車で降りたときに思い出した

昔走った砂利の下り坂を

 

砂利の下り坂

それは強敵である

ママチャリは砂利道用ではないのでものすごい勢いで揺さぶられる

もし誤って少し大きい石を踏んでしまったら

たちまち投げ出されるだろう

そしてその敵をさらに強力にするのが夜の暗闇

そんな砂利になっているところに街灯があるわけない

信じられるのは自転車のライトと

明るいときに走った自分の勘だけ

それはそれはスリル満点だ

 

ただ中学生ならまだしも今となって転んでしまっては

ちょっとやそっとの大けがではすまない

自分でやりたいとは思わなくなった

ましては人になんか絶対に勧められない

これをみてやってみたら自転車が壊れたとか怪我しただとか文句を言われても困る

 

このご時世そんな経験ができるところも減っているし

そんな経験をした人も減っているだろう

けれど砂利の坂を作れと言いたくはないし

心の中にしまっておく思い出なんだろうな

 

おしまい